フクシマを核の終わりの始まりに

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2014年3月5日

3.11「全国ご当地エネルギー協会」(仮称)発起人総会のご案内

「全国ご当地エネルギー協会」(仮称)発起人幹事

 3.11以降、日本全国で多くの自然エネルギー事業が立ち上がっています。しかし、その大半が地域外資本による「植民地型開発」であるほか、数少ない地域主体の事業の多くは、資金調達や人材不足、事業モデルの選択など、多くの課題を抱えているのが現状です。私たち「全国ご当地エネルギー協会」(仮称)は、これらの事業者や協議会、個人がつながり、情報共有や共通の課題の解決をとおして、地域主導型の自然エネルギー普及を加速させ、それを基盤とする持続可能な地域社会づくりを目指しています。

私たちは、「コミュニティパワー国際会議2014in福島」(2014年1月31日?2月2日)で「福島コミュニティパワー宣言」(下記)を採択し、そこで新しいネットワークを立ち上げると約束いたしました。

二度と福島第一原発事故のような破局的な事故や環境影響を起こさず、将来世代にツケ回しせず、歴史的な転換を実現するという思いをこめて、東日本大震災からちょうど3年目にあたる日に、「全国ご当地エネルギー協会」(仮称)の発起人総会を下記のとおり開催いたします。

全国各地でご当地エネルギーに携わっておられる方はもちろん、こうした取り組みにご関心のある方ならどなたでも、万障お繰り合わせの上、ぜひご参加、お立ち会いいただきますよう、お願い申し上げます。

 

■? 開催概要

日時:2014年3月11日(火) 開場15時半? 開会16:00?18:00

場所:衆議院第一議員会館 多目的ホール

主催:「全国ご当地エネルギー協会」(仮称)発起人一同、コミュニティパワー・イニシアチブ

■? プログラム

16:00? 趣旨説明 環境エネルギー政策研究所 所長 飯田哲也

16:10? 発起人の皆様からの一言メッセージ(約30名)

17:20? 立ち上げ宣言 会津電力 代表取締役社長 佐藤彌右衛門

17:30  閉会後、記者会見(?18時)

■? 幹事一覧

  • (北海道地区幹事)鈴木 亨 ? ? ? NPO法人 北海道グリーンファンド 理事長
  • (東北地区幹事) ? 佐藤彌右衛門?会津電力株式会社 代表取締役社長
  • (関東地区幹事) ? 蓑宮 武夫 ? ?ほうとくエネルギー株式会社 代表取締役社長
  • (北信地区幹事) ? 小田切奈々子 自然エネルギー信州ネット コーディネーター
  • (東海地区幹事) ? 服部乃利子 ? ?しずおか未来エネルギー株式会社 代表取締役社長
  • (近畿地区幹事) ? 井上保子 ? ? ? 株式会社宝塚すみれ発電 代表取締役
  • (中国地区幹事) ? 坂井之泰 ? ? ? 市民エネルギーやまぐち株式会社 代表取締役
  • (四国地区幹事) ? 豊岡和美 ? ? ? 一般社団法人 徳島地域エネルギー 理事
  • (九州地区幹事) ? 大津愛梨 ? ? ? NPO法人 九州バイオマスフォーラム 理事
  • (消費者幹事) ? ? ?藤田和芳 ? ? ? 大地を守る会 会長
  • (消費者幹事) ? ? ?半澤 彰浩 ? ? ?生活クラブ生協神奈川 常務理事
  • (ネットワーク) ? 鈴木悌介 ? ? ? 一般社団法人エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク代表
  • (事務局幹事) ? ? 飯田哲也 ? ? ? ?認定NPO法人 環境エネルギー政策研究所 所長

■? 問合せ、一般申込み

認定NPO法人 環境エネルギー政策研究所 (担当:渡邊、山下)

問合せ ?TEL:03-5942-8937 ? ?FAX:03-5942-893

ウェブ: https://www.isep.or.jp/about_contact_press

一般参加者用申込みフォーム http://goo.gl/Xx34F9

 

【参考】  福島コミュニティパワー宣言

 

巨大な原発事故が起こった。

いま、怖るべきモラルハザードが始まっている。

われわれは、人智が制御しえぬモノに、われわれの未来を委ねることを拒絶するか、それとも思考停止のままに受容し続けるのか、という分岐点に立たされている。

福島の人々はすでに早く、原発事故の三カ月後には、原発に依存せずに持続的に発展してゆく将来へのシナリオを選択し、それを宣言した。

しかし、この福島の意志は無視され、黙殺されてきた。

 

いま、福島に踏みとどまり、そこで生きてゆくことは、見えない生存の不安のなかで、まったく新しい暮らしと生業のスタイルを創造してゆく努力なしには不可能である。

傷付き、足掻いている福島は、あくまで前向きにみずからの将来を創造してゆく、そのための始まりの土地になりたいと願う。

 

再生可能エネルギーとは、風土とテクノロジーの結婚である。

それはわれわれにとって、地域社会の自治と自立のための大切な拠り所であり、方法である。

われわれは原発事故によって深く傷付いた福島の地に拠るがゆえに、原子力エネルギーという人智が制御しえぬ荒ぶる神の火を捨てようとしている。

そうして、風や陽光や水の流れ、大地の熱や森の間伐材などからエネルギーを贈与していただく再生可能エネルギーへの転換を進めてゆくことを願う。

人と自然との境界が引き直されねばならない。

 

福島はいま、再生可能エネルギーを携えて、始まりの土地になろうとしている。

そして、福島が率先して変化を起こすことで、日本各地が変わり、世界が大きく変わってゆくにちがいない。

 

そのために私たちは、今日この福島の地で、以下の3つの行動を約束する;

■ このネットワークを活かして「21世紀の電事連」(こちら側の電事連)を立ち上げる

■?福島からの変革を支援するための「福島コミュニティパワー基金」を立ち上げる

■?いま、ここから歴史を変える

 

2014年2月2日 喜多方